
21) おバカなメカニックのためのクイック・レファレンス
これは何年か前VetteNetに流れていたジョークです。ダッツンZのメーリングリストから転送で流れて来たものでもともとの出典は不明です。あちこちで流れている様ですのでアメリカでは古典的なジョークかも知れません。このジョークの背景にはアメリカの片田舎なんかに良くいるらしい間の抜けたメカニックを揶揄する感覚があるものの様です。
STUPID MECHAIX TRIX
おバカなメカニックのためのクイック・レファレンス
※テスト用ゲージ類にお金を払いたくない人のための情報です。
1.おバカ燃圧テスト ※燃圧計を使いたくない人のために
ほとんどのメカニックたちは燃圧を正しくテストするのにあまり時間を費やしたがらないという事実を考慮して、我々は以下の様な方法を開発した。
エンジンは回したまま、チェックバルブを押し込むかフューエルラインを緩めるかした時の燃料の漏れ出る症状で燃圧を以下のチャートに従って判断するとよい。
| 症状 | おおよその燃圧 |
| 燃料が全然出てこない | 0psi |
| 燃料がボンネットの裏側に当たる | 5-8psi |
| 燃料がフェンダーの上に飛び散る | 10-15psi |
| ボンネットの裏側に当った燃料がフェンダーを飛び越えて隣の修理ピットにまで飛び散る | 25-30psi |
| 燃料がガレージの屋根まで吹き上げて車全体が濡れる。ショップオーナーまでびしょ濡れ | 30-50psi |
2.おバカ・バキュームテスト
※親指のゲージ
エンジンの負圧を直接取り出しているバキュームホースに親指を当てて起こった事を以下のチャートで判断するとよい。
| 症状 | バキューム圧 |
| 何も感じない | もう片方の手の親指に変えて再度テストすること |
| それでも何も感じない | 非常に低いか或いは負圧ゼロ |
| ホースに少し吸込む力を感じる | 1インチHgから5インチHg |
| 吸込む力で指に痕がつく | 5インチHgから8インチHg |
| 吸込む力で指が青くなる | 8インチHgから10インチHg |
| 吸込む力で指にキスマークがついたみたいになる | 10インチHgから12インチHg |
| 吸込む力で痛みを感じる | 18インチHgから20インチHg |
| 吸込む力で親指が離れないばかりか人さし指まで吸込まれそうになる | 20インチHgから25インチHg |
| 訳者註「親指のゲージ」とは原文 "Rule of thumb" で直訳すると「親指定規」といったところ。もともと古来、あちらでは親指でものの長さを測る習慣があって、でもやはり余り正確な計測とはならないので転じて「いい加減に物事を見積る事」を "Rule of thumb" と言うらしいです。だからそういうバックグラウンドを持っているアメリカ人なら余計にこの親指ゲージの話はニヤリと笑えるという事なのでしょう。 |
3.テストライト使用によるおバカ電圧テスト
ある箇所の電圧を確認したいとき、テストライトのマイナス端子を車のアースにつなげ、プラス端子は当該箇所に接触させて電球を点灯させる。その輝き具合を見て以下のチャートに従って電圧を判断するとよい。
| 電球の点灯ぐあい | 電圧 | |
| (1) | 点灯せず | 0〜1ボルト |
| (2) | ぼんやり点灯しているのかな? | 1〜3ボルト |
| (3) | ほんの僅かに点灯している | 3〜5ボルト |
| (4) | 電球が(2)よりは随分明るいが(3)よりは少し明るいだけである | 5〜7ボルト |
| (5) | 晴れた日のオヤジのハゲ頭と同程度の輝度で光っている | 7〜9ボルト |
| (6) | 明るく光っていてなお輝度が増しているように見える | 9〜11ボルト |
| (7) | その輝きで殆ど本が読めるくらいである | 11〜13ボルト |
| (8) | 余りに明るいので視線を外すと視界に黒点が見えるほどである | 13〜15ボルト |
| (9) | ハロゲンのヘッドライトなみに輝いている | 15〜17ボルト |
| (10) | 余りに明るいのでこれは神の啓示ではないかと感じる | 17〜19ボルト |
| (11) | あなたの顔の90センチ向こうで閃光するミノルタのフラッシュライトなみに明るい | 20〜40,000ボルト (これじゃ二次電圧だ) |
4.イグニッション電圧テスト
テスターは常に手元にあるとは限らないので我々「ババのガレージ」ではイグニッション電圧を次のようにテストするようになっている。
| (1) | 中サイズのレンチ(スパナ)を片手に持つ。正確なテストのためにはクラフツマンの「並み仕上げ」のレンチが望ましい。というのもスナップオンなどの滑らか仕上げのレンチでは投げるとき滑り過ぎる傾向があるからである。 |
| (2 ) | エンジンを回したままで、手に持ったレンチをしっかり車体のアース部分に押し当てて、残りの手でイグニッションケーブルのプラグ側をがっちりとつかむ。 |
| (3) | これによってあなたはビリビリッと電気ショックを感じて手に持っているレンチを思わず放り投げるはずである。この時レンチがどれくらい吹っ飛ばされたかによって二次側の電圧がどれほどのものかが正確にわかる。具体的な電圧は以下のチャートに従って判断するとよい。 |
| レンチの 飛距離 | おおよその電圧 |
| 3メートル | 10,000ボルト |
| 6メートル | 15,000ボルト |
| 9メートル | 25,000ボルト |
| それ以上 | 注意!このエンジンには「M◯D」とか「ジェイコ◯ス」とかの強力イグニッションシステムが使用されている可能性が大きい。もっと大きなレンチを持って来て再テストすること。 |
現時点ではこのテスト法に起因する人体への副作用は報告されていない
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高圧電流っていうのは普通、人を傷つけたりはしないもんだ。そいつがあんたの首筋の後ろから腕を伝ってエンジンルームの留め金に流れ落ちたりしない限りはな。もしそうなったらオダブツだけどな。
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5.インパクトレンチで正確なトルクを出すおバカ必殺技
耳を澄まして、トリガーを引く指先を素早く動かして下のハンディ・チャート通りにやればインパクトレンチでだって正確にボルトやナットを規定通りのトルクで締め付ける事が可能である。
| 必要トルク値 | インガソールのインパクトの場合 | スナップオンのインパクトの場合 |
| 3.5kg/m〜4.8kg/m | バッ! | バッ! |
| 4.8kg/m〜6.2kg/m | ババッ! | ババッ! |
| 6.2kg/m〜8.3kg/m | ババッ!バ.. | バババッ! |
| 8.3kg/m〜10.3kg/m | バババッ! | バババッ!バ.. |
| 10.3kg/m〜12.4kg/m | ババババッ! | ババババッ!バ.. |
| 12.4kg/m〜13.8kg/m | バババババッ! | バババババッ!バ.. |
| 15kg/m〜41.4kg/m | バババババババババババッ! | (左に同じ) |
元の文を読んだときは腹を抱えて笑ったのですが訳しかたが悪いのか日本語にしてみるとあんまり面白くないですね。訳してしまったので一応アップしておきます。でも広いアメリカには似た様な事やってるメカニックは実在するんではないかなとも感じます。
(2000年10月 記)
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