18) C1〜C5という呼称

 これを書いている2000年現在、コルベットの各世代をC1〜C5の5種類に分けて呼ぶのは当然のようになっていますが、私が自分の'81コルベットを買った95年頃にはこのような呼称を聞いた記憶がありません。現行型コルベットが新型として登場する頃に「C5」と言う呼び名を初めて聞いたと思います。で、その頃新型デビューに併せて雑誌記事に時々「コルベットの歩み」みたいな記事が載っていたのですがそれらの解説でC1〜C5という呼称の年代別説明を読んだように思います。その時に初めて「ほー、オレの車はC3というのか・・」と知った次第です。「アメリカでは昔からこのように呼んでいたのかな?」くらいに考えて余り深く気にした事はなかったのですが今回VetteNetでなかなか興味深いスレッドがありましたので御紹介します。結論としてはアメリカにおいても「C何々」という呼称はやはりC5が登場する以前は全くポピュラーな呼称ではなかった様です。アメリカにおいてもC5登場以降に逆にさかのぼってC1〜C4という分類がされたもののようです。以下、お読み下さい。

Subject: [VN] C# designations
Date: Fri, 11 Aug 2000 09:57:57 -0500
From: Tuna Dobbins

みなさんこんにちわ。
私はちょうど1989年に出版されたコルベットについての古い本("Corvette-America's Sports Car")を読み直したところなんですが、その本でのコルベットの世代分けが現在我々が使用しているのと違うのに気がつきました。これは "Consumer Guide" の編集者達によってまとめあげられた本なので多分彼らはコルベットの世代分けについての専門家ではないのだろうと思います。彼らの呼び方は以下の通り。

First generation(第一世代) - 53-55
Second generation(第二世代) - 56-57
Third generation(第三世代) - 58-62
Fourth generation(第四世代) - 63-67
Fifth generation(第五世代) - 68-82
Sixth generation(第六世代) - 84-現在まで
※この本は1989年出版なのでだからその時点ではここまでが現行モデル扱いなのですね。

今日に至るまでのどこかでコルベットの世代分けが変わってリジッドアクスルのコルベットは全て第一世代にひとからげにされてしまった様ですね。今やシボレーまでその流れに乗って97年以降現在に至るまでのクルマを「C5」と呼ぶようになって改められる様子がありません。一体誰が、何でまたこう呼ぶようになったのか私はただただ不思議なんですよ。
オーケー、今朝はヒマだったんです、私。

TunaことAlton Dobbins

Date: Fri, 11 Aug 2000 16:16:38 -0400
From: John Schult :ジョン・シュルト

> First generation(第一世代) - 53-55
> Second generation(第二世代) - 56-57
> Third generation(第三世代) - 58-62
> Fourth generation(第四世代) - 63-67
> Fifth generation(第五世代) - 68-82
> Sixth generation(第六世代) - 84-現在まで

この世代分けはより一般的な人が識別しやすい様にスタイル上の特徴をもとに分類したものではないかと思えますね。各々の世代には確かにはっきりとしたスタイル上の変化がありますし、実際私も上の様な分類で考えてもいました。しかし今は「C何々」という呼び方に大変親近感を持っています。私の知る限り、現行世代のコルベットがその開発中にGM内部の人間によって「C5」と呼び慣らわされるまでは、「C4」とか「C5」とかいう呼称は存在しなかったと思います。

John Schult
'61 Fawn Beige
'92 Bright Aqua


Date: Fri, 11 Aug 2000 11:02:53 -0700
From: Hib Halverson:ヒブ・ハルバーソン

> これは "Consumer Guide" の編集者達によってまとめあげられた本なの
> で多分彼らはコルベットの世代分けについての専門家ではないのだろうと
> 思います。

彼らは専門家じゃないね。
コルベットの技術関係の人たちと我々ホビイストのコミュニティの両方に受け入れられている「分類用語」はシャシー(プラットフォーム)の大変更に伴って分類されているんだな。それは以下の通り。

"C1" は 53年〜62年
"C2" は 63年〜67年
"C3" は 68年〜82年
"C4" は 84年〜96年
"C5" は 97年〜多分03年
"C6" は多分04年以降

cYa
ヒブ・ハルバーソン


Date: Sun, 13 Aug 2000 06:07:36 -0400
From: Tom Russo

ツナ、
覚えておいて欲しいんだが、昔は「C何々」という呼称はコルベット・ホビイストの間では使われていなかったんだな。でも多分70年代のいつ頃だったか、そういう呼び方が紹介されたんじゃなかったかな?
コルベット・ホビイストたちは「学術用語」のことは良く知らなかったので「C何々」という呼び方が使われる前は仲間うちでポピュラーな呼び方を使っていたね。

例えば1953年〜1962年モデルは「ソリッド・アクスル(solid axles)」。でもこの名前だって四輪独立懸架サスペンションのC2が登場してから60年代中盤くらいにそんな風に呼ばれるようになったと私は思いますけどね。GMのエンジニア以外(多分彼らでさえ)誰もそれが「C1」だなんて知らなかった!コルベット仲間の年長のメンバーが語ってくれた話の中にあったと思うんだが、GMのエンジニアでさえ最初はこの用語を使ってなかったんだな。敢えて言いますが開発者側がホビイストのモデル分類にその用語をつけた訳です。

「ミッド・イヤー(Mid-years)」はC3が生産を開始してから、そしてまだ「C何々」という呼び方がホビイストには紹介されてなかったからこう呼ばれるようになった。

で、シャーク(Shark cars、1968年以降)スタイルのコルベットは「レイト・イヤーズ(late-years)」と呼ばれるようになった。だって60年代後半や70年代前半においてはやがて1984年に第四世代のコルベットが登場するなんて誰も知らなかったからね。

私の言いたい事は、「C何々」という呼称が(車体形式を区別する呼び名として)一般的なコルベット・ホビイストに紹介されたのはずっと後になってからだと言うこと。今日「GM・シボレー・コルベット」(訳者註:つまり『メーカーサイド』という意味です)と「コルベットのエンスージアスト」の間にあるような関係は60年代や70年代には存在しなかった。両者はそれぞれ別々の道を歩いており、その二つの道が交わるのはまだずっと未来の事だったんだな。これはマーケティングという言葉で考えるといい。マーケティング(市場調査)で消費者が車に何を求めているかを正式に調査するようになったのはいつからだい?

私は上の話をコルベット仲間のオールド・タイマーの人たちから聞いた通りにお伝えしました。まあこの話については多くのVetteNetterの同意もあれば論争もあるだろうとは確信していますが。

昔のコルベット・ホビイストたちは必ずしもエンジニアじゃなかった。「C何々」という呼称はあるモデルを別のモデルと区別するために紹介された技術用語で、それがコルベットの世代を区分けしていた(ホビイストたちの)モデル用語とたまたま一致したというのが事実じゃないかな。

だから1989年に「コンシュマー・レポート」が出版した内容に縛られないように。まあそれはデッチ上げみたいなもんだからね!



Date: Sun, 13 Aug 2000 13:56:37 -0700
From: Hib Halverson

> ツナ、
> 覚えておいて欲しいんだが、昔は「C何々」という呼称はコルベット・ホビ
> イストの間では使われていなかったんだな。でも多分70年代のいつ頃だっ
> たか、そういう呼び方が紹介されたんじゃなかったかな?

「C分類」ってのは90年代初頭に1997年式コルベットの初期開発に携わっていたGMのエンジニアたちが新たに造り出した言葉なんだな。

cYa
ヒブ・ハルバーソン



Date: Sun, 13 Aug 2000 10:37:45 -0400
From: Roc

私は自分には「オールドタイマー・コルベット・ホビイスト」の資格があると確信してるんだけど、基本的にはトムの言う事は正しいです。私が1972年に最初のコルベットを買った頃には、63年〜67年のモデルはもう「ミッドイヤー(midyears)」って呼ばれていたしそれよりも前のモデルは「ストレート・アクスル(straight axles)」または「ソリッド・アクスル(solid axles)」って呼ばれてましたね。で、その頃の現行モデルだったシリーズ('68〜)は「シャーク(sharks)」って呼ばれてました。今で言うC4はC5が出現するまでは全然ニックネームも専門の呼称も持って無かったんですが、C5の出現後、過去にさかのぼって前モデルをC4って呼ぶようになったのはまあ論理的と言えますね。

Roc 67 Red L79 Roadster & 96 Red LT4 Coupe NCM #****


Date: Fri, 11 Aug 2000 13:48:08 -0500
From: Tuna Dobbins

ちわーす、ヒブ&皆さん、

私は「現在」のコルベットの「公式の」分類用語について合点がいきました。公式的分類の事になるとちょっとどうなってるのかなあと思っただけなのです。

私は現在コルベットについて分類されているのと違う分類の仕方をしている本を二冊持っています。だから私には過去のどこかの時点においてコルベットの世代分類が変わったように思えます。私が前のメールで言及した本は1989年に出版されており、もう一つの本は1992年に出版されています(この本では84年式〜92年式を『第六世代』と扱っていますね)。

仮にコルベットの開発サイドが常にこの(C#という)方法で呼んでいてとしても、本の著者たちが出版物では何か違う呼び方をしている時にも彼らは何も言わずに黙っていたということですかね。さもなければこの話は1992年より以前に訂正されていたはずですから。私が1992年式を買った時の事を考えてみても私はそれをただ「現行型」(late model)と呼んでいただけで、ずっと後になるまで(C5が発売される直前まで)それを「C4」とは呼んでなかったですね。多分これが始めてコルベットの開発サイドが公式に新型コルベットを第五世代と呼び始めた時でしょう。

もうひとつ別の話を。あなた(ヒブさん)の述べるところによればコルベット開発側の世代分類は「プラットフォームの大きな変更(major platform change overs)」に関係しているとのこと。私が思うにこれはシャシーの変更という事ですよね。じゃあ、68年式というのは(58年式が57年式に対してそうであった程には)67年式に対して「プラットフォームの大きな変更」ではありませんよね(訳者註:この人、一部間違えている可能性があります。C1の一番重大な変更は56年式においてなされましたので比べるなら55年式と56年式じゃないかと思うのですが)。68年式のシャシーは63年式〜67年式で使われた同じシャシーの少し進化したものでしかありません。もし私が自分のコルベット世代ガイドを「プラットフォームの大きな変更」を基準にしてつくるならそれは以下のようにならなければなりません。

C1 - 53-62
C2 - 63-82
C3 - 84-96
C4 - 97-??

でも現実にはそのように分類されてない!
まだまだ議論の余地はあるし、一体どこで、なぜC5がそのように呼ばれるようになったのかとか、次世代のシャシーにおいては同一のシャシーで「C2」と「C3」に分けられているというのに、何故全てのストレートアクスルの車が今や「C1」というひとつの呼称にまとめられてしまったのか?とか疑問は残りますね。

ツナ


 ここらの事情に関しては"SPORTS CAR COLOR HISTORYCORVETTE 1968-1982" by Mike Muellerという本にも興味深い記事がありますのでいつか別のところで訳してみたいと思います。