C3のトラブル/傾向と対策・ブレーキ編


本表は1981年のショップマニュアルから訳しました。ごくラフな「傾向と対策」にしか過ぎませんがこの表の症状と自分の症状が似ている場合、そこから多少なりともトラブルの原因と対策について目星をつける事は可能かと思います。その上でさらに自分のトラブルの真の原因を究明していって下さい


状 態 考えられる原因 対  策
ブレーキをかけるとハンドルを取られる 1.タイヤの空気圧不良 1.タイヤの空気圧を適正値にする
2.アライメントが狂っている 2.アライメントをチェックしてスペック通りにする
3.左右でタイヤの磨耗状況が違う 3.同軸上の左右のタイヤのトレッドは同程度の残量でないといけません
4.ブレーキパイプかホースがつまり気味 4.ブレーキパイプ、ホースともダメージをチェック。ダメなら新品ホース、新品の二重壁のパイプに交換
5.キャリパーの不具合 5.固着したり動きの鈍いピストンがないかどうかチェック。キャリパーを外して分解整備
6.パッド関係の不良、損傷(パッド面にグリースやブレーキフルードが浸潤していたり、あるいはパッドのベースが曲がったりしていないか) 6.不具合のあった車輪のパッド全交換
7.サスペンションのパーツの締結が弛んでいる 7.各パーツの弛みをチェックし、ボルト類は規定トルクで増し締めする
8.キャリパーの締結がゆるい 8.キャリパー締結ボルトのゆるみを確認、規定トルクで増し締めする
異音(ブレーキを踏んでないのに高周波のキーキー音がする) 1.パッド面が磨耗してなくなってしまった 1.不具合のあった車輪のパッド全交換
ブレーキタッチが荒い、チャタリングがある(ペダルに振動が来る) 1.ディスクローターの横振れ過大 1.規定方法で振れ幅を計測。規定値外の場合はローターの再研磨または交換
2.同一ローター上での厚サの極大値、極小値(Parallelism)が規定外 2.規定方法で一番厚いところと薄いところの差を計測。規定値外の場合はローターの再研磨または交換
3.ホイールハブベアリングの調整不良 3.間隙を規定値にセット
4.パッドが逆さま(座金がローターに面している) 4.不具合のあった車輪のパッド全交換、ローターは要研摩
ブレーキを効かすのにかなり踏力を要する 1.パワーブースターの不具合 1.パワーブースターをチェックして必要ならリペア
2.ブレーキ系の部分的不具合 2.フロントとリアのブレーキシステムをチェックして必要ならリペア。ブレーキ系統に不具合があるのにブレーキワーニングライトがつかなかったのならライトの回路もチェックするように
3.ブレーキパッドが磨耗しきってしまった 3.不具合のあった車輪のパッド全交換
4.キャリパーピストンが固着しているか動きが鈍くなっている 4.キャリパーを外して分解整備
5.パッド自体の材質不良によるフェード 5.純正品か同等品に交換
ペダルストロークがやけに大きい 1.ブレーキ系の部分的不具合 1.フロントとリアのブレーキシステムをチェックして必要ならリペア。ブレーキ系統に不具合があるのにブレーキワーニングライトがつかなかったのならライトの回路もチェックするように
2.マスターシリンダー内のフルード不足 2.推奨ブレーキフルードをリザーバーに足す。リークがないかチェック。ブレーキワーニングライトもチェック
3.ブレーキシステム内にエア混入 3.エア抜きをする
4.ブレーキパッドの変形 4.変形していた車輪のパッドを全交換
ブレーキの引きずり(但し全てのディスクブレーキにはペダルを離した直後にごく軽い引きずりがあります) 1.マスターシリンダーピストンが正しく戻っていない 1.マスターシリンダーのフタを外した状態でマスターシリンダー底面のバイパスホールを見ながらペダルを助手に踏んでもらって、またペダルを離した時そのバイパスホールからのフルードの噴出具合を見る。もし必要ならプッシュロッドを調整するかまたはマスターシリンダーを分解、部品交換、再組み立てする
2.ブレーキパイプ、ホースがつまり気味 2.弾力を失ってしまったホースやツブレ気味のパイプがないかチェック。ダメなら新品ホース、新品の二重壁のパイプに交換
3.サイドブレーキの調整不良 3.サイドブレーキチェック、要再調整
4.フロントディスクブレーキに行くパイプに取り付けられたチェックバルブ* 4.マスターシリンダーをチェックしてもしチェックバルブがあったら取り去る
5.ストップランプスイッチかクルーズコントロールのバキュームスイッチの調整ミスでブレーキペダルがきちんと戻らなくなっている 5.この章で解説されている通りに調整する
引っ張られる様な、左右不均等なブレーキの効き 1.この表の「ハンドルを取られる」のところを見よ 1.この表の「ハンドルを取られる」のところを見よ
2.コンビネーションバルブの不具合 2.コンビネーションバルブを交換、エア抜き
3.ブレーキブースターの不具合 3.作動を確認して必要ならリペア
4.ブレーキペダル機構の動きが渋い、貼り付き 4.作動を確認。必要なら注油。場合によってはブッシング、スペーサーなども要交換
普通にブレーキを踏んだだけでもペダルに振動が返ってくる 1.偏磨耗したローターをパッドでぎゅっと挟み込むことによって振動が起こる 1.ローターの再研磨をする。ローターの厚味は円周上360度にわたってその厚さの差は0.0005インチ(約0.013ミリ)以下でなければならない。なおかつ横方向のブレは0.004インチ(約0.1ミリ)以下であること(さらに加えてそのブレの最大変化量は回転角30度あたり0.001インチ〈0.0254ミリ〉以下でなければならない)

戻る