4) C1にV8が搭載されるに至った経緯
How did C1 get V8?



 1953年、初めてC1がこの世に出た時に搭載されていたのは"Blue Flame"の名で知られる直列6気筒のエンジンでしたがこのエンジンは程なく新設計のV8エンジンに取って代わられる事になります。そこらの事情を何点か訳してみました。
 私は以前日本の雑誌か何かで「C1にV8を搭載させたのはゾラ・アーカス・ダントフである」という記述を読んだ事があって「そういうものか」と何となく納得していたのですが調べてみるとどうもこれは正確ではないようです。何冊かの本を読みましたがそれらの本には特にV8の推進者としてのゾラの名前は出て来ませんでした。むしろ敢えて当事者の名を挙げるならGMの近代V8の父たるエド・コールが積極的にコルベットのV8化を推進したというのが事実のようです。ただし、当時コルベットの開発に関わった人々は誰もが「コルベットには強力なV8が必要だ」と感じていた事は確実で、アールもコールもキーティングもダントフもその事について真剣に討論し合った事でしょう。つまり開発チーム全体の合意事項だったと考えられる訳ですから敢えて「誰それがその功績者である」と言いつのるのは無粋というものでしょう。


V8に至った経緯 その1
非力なエンジンの話
How did C1 get V8? -part 1-